学級経営に迷ったら!担任の先生が知るべきたったひとつのこと

一人の方に全力で

ここ最近、毎晩「liveトーク」を実施しています。昨日は10時半、その前の日は8時と、少しずつ時間を調整しながらこの場を設けてきましたが、今日は9時半という時間に設定してみました。この時間、どれだけの方がご参加いただけるのか、毎回心配ではありますが、実際のところ重要なのは数ではないと教えられました。これは、私の尊敬する野口先生が、いつも口にされていたことです。

野口先生は、全国各地で多くの講演を行っておられました。その際、野口先生は「たとえ一人でも自分の話を聞いてくれる人がいるのであれば、全力で向き合う」とおっしゃっていました。この言葉は、私自身がセミナーを主催するときにいつも心に留めているものです。もちろん、多くの方が集まることは嬉しいですが、例え一人でも、その人のために全力で話すという姿勢が大切なのだと改めて感じています。ですので、今日も気合を入れてお話させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

学級経営とは?定義の曖昧さとその複雑性

さて、今日のテーマは「学級経営」です。昨日も少し触れましたが、そもそも学級経営とは何なのか、その定義が曖昧なままだったことに気づきました。学級経営は、教育の現場で非常に重要な概念であることは間違いありませんが、明確な定義が存在しないということが分かりました。もちろん、個々の教育者や実践者によって異なる解釈や定義があるかもしれませんが、学術的にはその定義がまだ確立されていないという事実があります。

このように、学級経営がいかに複雑であるか、私自身もこれまでの経験を通じて実感しています。単に「子どもたちをまとめる」といった簡単なものではなく、多くの要素が絡み合い、非常に難解なものです。それゆえに、学級経営に取り組む際には深い理解と柔軟な対応が求められます。

基準を緩めない:指導の基本

私が考える学級経営の基本の一つは「基準を緩めないこと」です。例えば、宿題ができない生徒がいたとき、状況に応じて柔軟な対応をすることはもちろん必要ですが、そこで簡単に「出さなくてもいい」と言ってしまうと、クラス全体の規律が崩れる危険性があります。大切なのは、どうすればその子どもが宿題を提出できるようになるかを一緒に考えることです。これは、単なる厳しさではなく、子どもたちに達成感を持たせるための重要な指導方法です。

例えば、学習の時間に読書をするよう指示しても、できない子がいる場合、そのまま放置してしまうことは、あまり良いことだとは言えません。基礎的なルールを守りつつ、ダイナミックな学習活動を進めていくことが大切です。

ダイナミックな学びを支える「学び合い」の手法

ここで一つ、私が尊敬する教育者である西川先生の「学び合い」という手法について紹介したいと思います。西川先生は、約10年前から協働的な学びの重要性を提唱されてきました。教室の中で、子どもたちが自由に動き、相談しながら学びを深めていくという手法です。しかし、その背後には、教師がクラス全体を一つにまとめる力が必要であることを強く感じました。

西川先生は、授業の中で「ギュッと子どもたちをまとめ、パッとエネルギーを解放する」ということを大切にされていました。子どもたちに自由に学ばせるためには、教師が常にクラスを引き締める力を持ち、その上で適切なタイミングで自由を与える必要があります。これが、ダイナミックな学びを支える基盤なのです。

教師の役割:引き締めと解放のバランス

教師は単にルールを守らせるだけではなく、どうすればそのルールを効果的に活用できるかを子どもたちと一緒に考える役割を持っています。例えば、宿題ができない子どもに対して、単に「頑張れ」というのではなく、具体的なサポートを提供し、目標達成への道筋を一緒に見つけることが求められます。このような姿勢が、学級経営において重要な要素であり、子どもたちとの信頼関係を築くためにも欠かせないものです。

教師として、厳しい時には厳しく、しかし子どもが困っている時には手を差し伸べる。このバランスを保ちながら、学級全体の成長を見守ることが、成功する学級経営の鍵だと考えています。

学級経営の成功の鍵:厳しさと柔軟性の両立

最後に、私が考える学級経営の基本についてまとめます。それは、「基準を緩めないこと」と「柔軟に対応すること」の両立です。教師として、厳しい時には厳しく、しかし生徒が困っている時には手を差し伸べる。このバランスを保ちながら、学級全体の成長を見守ることが、成功する学級経営の鍵だと考えています。

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