1学期の終わりに「1年の見通し」を持つということ

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はじめに

1学期の終わり。子どもたちとの出会い、新しいチームでの仕事、環境の変化。
この数ヶ月で、先生方それぞれが様々な「立ち位置」での模索をされたのではないでしょうか。

私自身も、学級担任から学校全体を見る立場へと変わり、これまでとは違うリズムの中で、どうにも歯車が噛み合わない感覚を覚えていました。そんな1学期の終わりに改めて強く感じたのが、「見通しを持つこと」の大切さです。

見通しがないと、修正できない

新しい環境では、1年の全体像がつかみにくいものです。
しかし、だからこそ、夏休みに入る前に「2学期〜3学期をどう過ごすか」という見通しを持つことが、非常に重要になってきます。

一度立ち止まり、自分の中で整理して書き出してみる。
たった一日でも良いので、未来を見据える時間を取ることで、2学期以降の修正が効くようになります。
この作業を怠ると、また同じように「うまく回らない感覚」を引きずることになるかもしれません。

年度後半、そして来年度も見据える視点を

私は例年、7月には2学期・3学期の構想を持ち始め、10月〜11月には来年度の活動を考える癖をつけています。
これは公立学校に勤めていた頃からの習慣でもあります。実際、年末頃には翌年度の人事や体制の見通しが7〜8割固まっている学校も多いはずです。
そんな中で、教育現場でも「早め早めに見通す」ことが求められます。これは学校に限らず、私がもう一つ携わっている鉄鋼工場の経営でも同じこと。
どのような仕事でも、より良くしていこうという視点で見通しを立て、軌道修正していくことが欠かせないのです。

楽しさを伴う“見通し”こそが、原動力になる

ただし、「見通しを持たねばならない」という意識だけでは、しんどくなってしまいます。
「こんなことをやってみたい」「こうなると楽しそう」そんなワクワクするような未来を描くことが、次へのエネルギーになります。

人生を車でたとえるなら、この“楽しみな見通し”がまさに燃料です。
チャレンジしてみたいこと、喜びを感じられる方向性、そういったことに意識を向けることで、日々の取り組みも前向きなものになります。

自分自身の「構成」を把握しながら進む

私自身も、学校の仕事、工場経営、オンライン発信、研究活動など、4つの軸を持ちながら日々を過ごしています。その中で大切にしているのは、自分が「どんな構成・立場」で日々を生きているのかを整理し、そのうえで「今後どうなっていきたいか」を考えることです。
これは職場やキャリアに限らず、人生全体にも言えること。自分の進みたい方向を意識することで、日々の選択にも自然と芯が通ってきます。

忙しい日々の中ではありますが、1学期の終わりという節目にこそ、ぜひ一度立ち止まって、「この1年をどんなふうに進めていきたいか?」「来年、自分はどこにいたいか?」そんな問いを、自分自身に投げかけてみてはいかがでしょうか。

※本記事は、有料音声配信「先生のための心を耕すラジオ」より「1学期の終わりに1年の見通しを持つ大切さ」の内容をもとに再編集しています。

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