2学期の学級経営を成功に導く道~道徳×学級経営~

今日は「学級経営と道徳」というテーマで、私の経験や考えを語らせていただきます。学級経営は、教師にとって毎日の実践の積み重ねであり、その中心には子供たちとの信頼関係や、学級全体の一体感をどう育むかという大きなテーマがあります。その中で、道徳の授業が果たす役割は非常に大きく、学級全体の雰囲気を重視する重要な要素として機能しているのです。

学級目標と道徳授業の関係

私が学級経営を考えるとき、最初に重視するのは「学級目標」の設定です。この学級目標は、学級の方向性を示す大切なコンパスであり、子供たちと教師が一緒に進んでいくためですの目標です。学級目標は教師が一方的に決めるのではなく、子供たち自身の考えや価値観を反映させることが、学級全体の一体感を生む鍵となります。

私は、学級目標を4月の初めに決めずに4月下旬にずらすようにしています。例えば、「思いやり」や「協力」といったテーマを取り上げ、道徳の授業でディスカッションを行いながら、子供たち自身が学級の方向性について考えるきっかけを作ります。このプロセスを経て、子供達が学級目標をより深く洞察する機会をつくり、自分たちの目標として認識できるような流れを生むのです。

ある年、私は4月の末まで学級目標を決めるのを待ちました。 それまでの間、道徳の授業で「親切」や「思いやり」といったテーマを取り上げ、子供たちと一緒に考え時間を増やしました。その結果、子供たちが自主的に「この学級では、助けることを大事にしたい」「誰でも優しく接することを大事にしたい」という意見を出し、「支え合い」というキーワードが自然に学級目標に生まれてきました。

道徳の授業が学級経営に与える影響

道徳の授業は、「週に一度、教科書をこなす」として行うものではなく、学級経営の中でも大きな役割を果たします。道徳の授業を通して、子供たちは自分の意見を発信する力を養い、友達の意見を尊重する姿勢を身に着けていきます。

私のクラスでは、道徳の授業を進めていくことを土台として、次第に子供たちが日常生活の中で、自分たちで意見を話し合って、クラス全体の問題や課題について話し合う姿が見られるようになりました。協力的な雰囲気になり、一人一人の子供達が協力しながら成長していく姿が見られるようになりました。

たとえば、学級内で何か問題が発生したり、クラス全体の雰囲気が悪化したりしたときにも、道徳の授業を活用して「今のままでいいのか」「どうすればもっと良いクラスになるか」といったことが子供たち自身で考えることができるように成長していきます。これにより、クラス全体の方向性を再確認し、より良い学級経営を進めることができるのです。

自主性と協調性を育む

学級経営において、道徳の授業は子供たちの自主性や協調性を育むための大切なツールとなります。道徳の授業では、子供たちが自分たちで問題解決に取り組む姿勢を養うことができます。

また、週に1度の道徳授業を定期的に行うことで、子供たちの中に「自分たちで話し合うことの大切さ」が徐々に浸透していきます。例によって、朝の会や日常の活動の中で、子供達が自発的に話しかける姿が見られるようになると、学級全体の自主性が育ち、教師が介入しなくてもクラスが自治的に過ごせるようになっていきます。

私のクラスでも、道徳の授業が子供たちにとって自主的に意見を交わし、問題解決に取り組む姿が見られるようになりました。私たちが自らの成長を実感できる場として機能しているからだと思います。自主性や協調性を育むことができれば、学級全体の雰囲気も良くなり、子供たちが安心して学び合える環境が整っていきます。

学級目標に向かって進むための道徳授業

道徳の授業は、学級目標を達成するための「道しるべ」としても機能します。

ある時には「みんなが安心して過ごせる場を作る」という目標を決めました。その目標に向かって進むために、道徳の友達の授業では「安心できる環境とは何か」「どうすれば安心して過ごせるか」というテーマを取り上げ、子供たちと考えました 。

学級目標がクラス全体の方向性を示す「北極星」として機能し、道徳授業が北極星に向かうための具体的な一手として機能していきます。そうすると、子供たちのその目標に向かって努力する姿勢が育まれていくのです。

2学期に向けての道徳授業と学級経営

2学期直前、私自身も次の学期に向けた自主の授業や学級経営について考えを巡らせています。そのため、どのように子供たちと関わりながら学級を運営していくかが、非常に重要になってきます。

私は、2学期も引き続き道徳の授業を中心に、子供たちと一緒に進んでいきたいと考えています。

皆さんも、2学期の学級経営に向けて、道徳の授業について考え、子供たちとの対話を大切にしてみてください。道徳授業は先生と子どもたちがともに語り合いながら進めることのできる素晴らしいツールです。 ぜひ、この機会を活用して、より良い授業作りを目指してみてください。

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