5月から始める“手放す”学級経営:担任のスタートダッシュをそのまま加速するために

こんにちは、丸岡です。
この記事では、毎年4月に全力で駆け抜けてきた先生方に向けて、「5月、どう学級を進めていくか?」という問いへの実践的なヒントをお届けします。


目次

◆ 4月の教室は「届ける」時間

4月——それは、子どもたちにとっても教師にとっても、希望と緊張の入り混じる時間です。
はじめての教室、はじめての担任、はじめての友だち。
この1ヶ月、先生方は全力で教室の“土台”を築いてきたことと思います。

私自身が4月に最も意識してきたのは、次のような姿勢です。

「担任として、そして学年として、大切にしたいことを“明確に、丁寧に”伝える」

もちろん、これは一方的な価値の押しつけではありません。
子どもたちとの対話を重ねながら、“文化”や“空気”を共につくっていく。そんなプロセスです。


◆ 5月からは「手放す」準備を始めよう

この1ヶ月で築いた文化を、そろそろ“委ねていく”時期です。

教師の仕事とは、「教えること」だけではなく、「任せること」。
特に5月は、年度前半の中でも、もっとも“手放す勇気”が求められるタイミングです。

私の学級経営の基本方針は、こうです。

4月に積み上げたものを、5月から“少しずつ”子どもたちに委ねていく


◆ 一気にではなく、「5%ずつ手放す」イメージ

ここで重要なのは、“手放し方”です。
一気に全部任せてしまえば、子どもたちは混乱します。
逆に、いつまでも任せずに抱え込んでいれば、自立や責任は育ちません。

私が提案するのは、次のようなステップです。

  • 100のうち5~10ずつ、段階的に手放していく
  • 任せたあとも、戻す(リカバー)余白をもっておく
  • 「揺れながら進む」ことを前提に、教師も柔軟に構える

こうした姿勢が、教師にも子どもにも無理なく、自立した学級の土壌をつくると感じています。


◆ 手放すことで、子どもも教師も“変化”する

この5月からの小さな“手放し”が、やがて子どもたちの主体性につながり、
教室の中に、教師主導ではない“文化”や“工夫”が生まれていきます。

何より、「任された」という実感は、子どもたちの中に
“信じてもらえた”という感覚を芽生えさせてくれます。

教師もまた、「教室を自分一人で背負い込まなくてもいい」と思える瞬間が訪れるはずです。


◆ 最後に:5月のあなたへ

飛び石連休の真ん中にあるこの時期、
ふと立ち止まって考えてみてください。

「この1ヶ月で、私は何を伝えてきたか?」
「これから何を“任せていく”か?」

5月は、教師が“楽になる”第一歩でもあります。
そして、子どもたちが“変わり始める”入口でもあります。

2025年度、あなたの教室に小さな変化が生まれますように。
その一歩の後押しとなれば幸いです。


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次回は、【6月にかけて深まる「学級文化の育て方」】をテーマにした記事をお届けします。

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