ある書籍に、こんな一節がありました。
「自分の人生で一番誇りに思っているのは、会社を立ち上げたことではなく、
同じ女性と結婚生活を続けながら起業家として働き続けられたこと。
子どもたちと一緒に過ごす時間を持てたこと、
子どもたちに好かれたこと(そう思っていること)、
そして仕事以外の趣味を楽しめたことだ。」
この文章を読んで、胸を打たれました。
ここには、「成功」をどう定義するかという、とても大切な哲学が詰まっています。
私自身、大阪市に在職していた頃に「教員評価制度」が始まりました。
そのとき、少なからず疑問や苛立ちを覚えたことを、正直に覚えています。
ただ、今振り返ると、それは制度そのもの以上に、
自分の意識が「外」に向いていたからこそ生じていた内面的な変化だったのだと思います。
評価されるかどうか。
どう見られているか。
数字や基準にどう当てはまるか。
そんなところに意識を向けていたから、心がざわついていたのだと思います。
しかし、意識を内側に向け直しました。
自分は何を大切にしたいのか。
子どもたちと、どんな時間をつくりたいのか。
教室で、どんな空気を育てたいのか。
そこに目を向けるようになったとき、
気がつけば、評価制度への苛立ちは不思議と消えていました。
(今でもその制度には反対ですし、納得もしていませんが)
大切なのは、外から与えられる基準ではなく、
自分の中にある「人生の基準」なのだと、そのとき実感しました。
お金は大切です。
評価も、制度も、無視できるものではありません。
けれど、人生を本当に支えるのは、
お金では買えない、目に見えない側面なのだと思います。
家族との時間。
子どもたちとの関係。
心の余白。
自分が「これでいい」と思える感覚。
「人の行動を左右する大きな問いは、人生の基準を自分の内側に持っているか、外側に持っているか」
この言葉を、自分自身にも向けたいと思います。

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