AI時代に問われる現場の仕事とは?

目次

はじめに

AI技術の進化によって、「人間の仕事がなくなる」と言われることが増えてきました。
しかし、だからこそ問われるのは「人間にしかできない仕事とは何か?」という本質です。

ある職人の方との再会、そしてAI研究者の安藤先生の言葉を通して、改めて現場の仕事について考えさせられる出来事がありました。

戻ってきた職人と、“人であること”の価値

ある日、以前面接に来てくれた職人の方から、2か月ぶりに連絡が入りました。一度は条件面や通勤距離の問題で辞退された方でしたが、他社での経験を経て「やはり、そちらで働かせてもらえませんか」と声をかけてくれたのです。

私たちは、退職される方にも「また思い出したら連絡ください」と伝えるようにしています。それは、再びご縁がつながったとき、安心して戻ってきてもらえるように。そして今回も、そうした関係がきっかけとなりました。

この一件で改めて感じたのは、「人と人のつながり」が仕事の根っこにあるということです。

AI時代でも、現場の仕事がなくならない理由

AIの研究者である安藤先生は、こんな話をしてくれました。
「これからの時代でも、体を使って働く“現場の仕事”はなくならない。むしろ価値が上がっていくだろう」と。

AIはビッグデータをもとに論理的な判断をするのが得意です。
ですが、数センチのズレを直感的に見抜いたり、子どもの表情から「今は声をかけないほうがいい」と感じ取ったりすることは、人間にしかできません。

そうした“微調整”や“空気を読む力”は、教育の現場においても、まさに日々求められている力です。

モチベーションを支えるのは、人と人の関係

AIドリルで学ぶ子どもたちが増えたとしても、モチベーションまで維持できるかどうかは別問題です。
「もう少しやってみよう」と背中を押すのは、やはり人。
先生の声かけや関わりがあってこそ、学びは継続していくものだと感じます。

AIと教育を対立構造で捉えるのではなく、「人とAIが補い合う関係性」をどうデザインするか。それが、これからの教育現場で問われている視点です。

おわりに

AI時代になったからこそ、人間にしかできない仕事の価値が改めて見直されています。
現場に立つこと、子どもたちと向き合うこと、微細な空気を読み取って関わること──そうした力は、これからも決して失われることのない大切な仕事です。

変化の時代にこそ、「先生の仕事とは何か?」を問い続けながら、私たち自身の役割を再確認していきたいと思います。

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