はじめに
「主体的・対話的で深い学び」という言葉が広く知られるようになり、教育現場では“対話”や“協働”が重視される時代になりました。
けれども、ただ「話し合う」や「仲良く協力する」だけで終わってはいないでしょうか。
今回は、これからの時代に求められる“次のフェーズ”について考えてみます。
対話は“問いを生み出す場”へ
これまでの道徳や学習活動では、「感想を言い合う」レベルにとどまることが少なくありませんでした。しかし、これからの対話には、問いを立て合い、相手の考えを深めるようなファシリテーション力が求められます。時にはあえて反対意見を出すことで、対話の質を高めることも重要です。
単なる会話ではなく、互いに考えを磨き合う場へと進化させることが必要です。
協働は“誰とつながるか”をデザインする時代
協働と聞くと「仲良く一緒にやる」というイメージがありますが、時代は変わってきています。
SNSの普及により、私たちは誰とでもつながれるようになりました。だからこそ、これからは「誰と協働するか」を慎重にデザインすることが大切です。自分の未来やキャリアを見据えて、信頼できる相手とどう関わるか。その選択が、成果の質や広がりを大きく左右します。
信頼関係のある場でこそ育まれる“反対意見”
対話や協働を本質的なものにするためには、ただ肯定し合うだけでなく、率直に反対意見を言える関係性が必要です。異なる視点を出し合えるからこそ、議論が深まり、新しい発想が生まれます。信頼関係を築きながら、敢えて違う意見を投げかける勇気が、次のフェーズへのカギとなります。
おわりに
対話と協働は、これからの教育や社会においてますます重要になります。
しかし、それは“表面的な仲良し”ではなく、問いを立て、反対意見を受け止め、誰と協働するかを戦略的に考える段階に入っています。あなたはこれから、誰とどのように対話し、協働していきますか?
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