はじめに
学びを深めていくうえで、私たちは「何を学ぶか」と同じくらい、「誰と学ぶか」も重要な問いになります。今回は「ラーニングコミュニティ(学びの共同体)」という視点から、これからの学びのあり方を考えてみました。
組織づくりが、学びの質を左右する
現在私は「ラーニングコミュニティ」をテーマに研究を進めています。
単に教科の内容を教えるのではなく、子どもたちの資質・能力をどう育てるか。
そのためには、学びを支える“組織のあり方”そのものが重要になります。
古い上下関係に基づく体制ではなく、対話と協働を軸とした関係性のデザインが必要です。
学びの形は、一つではない
社会構成主義の立場から見ると、「場にいること」自体に意味があります。
たとえ発言しなくても、そこにいるだけで学びに関与している。
だからこそ、「何かを成し遂げる人」だけでなく、「共にいる人」すべてに意味がある。
発表・執筆・サポート・参加など、多様な関わり方が学びの共同体をつくっていきます。
“誰と学ぶか”で、学びは変わる
同じテーマでも、共に学ぶ人によって得られるものは大きく変わります。
例えば私自身、今後は附属小のメンバーや若手の先生方と、小規模な学び合いの場を設けていきたいと考えています。お互いに刺激を受けながら高め合う、そんな関係性が学びの質をぐっと高めてくれるのです。
おわりに
学びは、「意図的にデザインする」ことができます。
そしてその鍵は、“誰と学ぶか”にあります。誰かの言葉が、視点をひらき、意欲を引き出してくれる。
そんな学びの場を、自ら選び、つくっていくことが、これからの教育においてますます大切になると感じています。
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今回ご紹介した内容は、
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