私が模擬授業にこだわる理由

目次

はじめに

研修の場で私が大切にしていること、それは「模擬授業を通じた学び」です。
なぜ模擬授業なのか?──今日はその理由と、最近の研修会での実践をもとに、私なりの考えをお伝えします。

実際にやってみることで伝わること

講義や話だけでは伝わらない「授業の空気」がある。
だから私は、研修でもできる限り模擬授業を取り入れています。たとえ3人の先生が相手でも、45分たっぷりと授業を展開し、対話を重ねながら、授業の構造や問いの本質を体感していただくことを大切にしています。

その場にある言葉を拾いながら、板書に整理し、そこから中心発問を立ち上げていく──そんな授業の面白さやリアルさは、やってみないと分からないのです。

模擬授業は逃げも隠れもできない“勝負の場”

模擬授業は、言葉だけでは語れない「実践者としての覚悟」が問われます。
どんなにきれいなことを語っても、授業で伝わらなければ意味がない。私はそれを若い頃から痛感してきました。

だからこそ、「やってみろよ」と思った若き日の自分に、今は模擬授業を通して応えているような気がしています。挑む姿勢にこそ、リスペクトが宿る。そう信じて、私は今も模擬授業を続けています。

子どもたちと学ぶ“リアルな場”を研修でも

最近の研修会では、『愛の日記』を教材にした模擬授業を行いました。
参加者はわずか3名。それでも、先生方が交わすグループトークの中に、多くの発見と問いが生まれました。私はその声をすべて板書に拾い、気づけば中心発問が自然と立ち上がっていたのです。

これはまさに、子どもたちの教室でも起こりうること。
模擬授業を通して、「こんな授業、やってみたい」と思ってもらえること。それが私の目指す研修の姿です。

おわりに

模擬授業は、自分の授業観や教育観を言葉ではなく“姿”で伝える場です。
逃げも隠れもできないからこそ、本気になれる。そして、それが受講者の心に残る学びにつながっていく──。

これからも私は、模擬授業を通して、実践者としてのメッセージを届け続けたいと思います。

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今回ご紹介した内容は、
日々の実践や研究の気づきをリアルに語る
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先生方の毎日にそっと寄り添うラジオです。
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