「完璧な先生」をやめた日、教室の空気が変わった

「ちゃんとした先生でいなければ」

1年目の頃、そう思っていました。
授業は完璧に準備する。質問にはすぐ答える。トラブルは的確に解決する。保護者にも隙を見せない。

いわゆる「すごい先生」を目指していました。

でも現実は、思い通りにはいきません。
授業は流れるし、答えられない質問もある。対応を間違えてしまうこともある。

そのたびに、「自分はダメだ」と落ち込んでいました。

目次

間違えたときに、どうするか

ある日、算数の授業で計算ミスをしました。
子どもに指摘され、頭が真っ白になりました。

恥ずかしくて、ごまかそうとしたその瞬間、ふと考えました。

「ここで素直に言ったら、どうなるだろう」

「ほんまや、先生間違えてた。ありがとう、教えてくれて」

教室が一瞬静かになり、そのあと笑いが広がりました。
責めるような笑いではなく、どこか安心したような空気でした。

「すごい先生」より「味方の先生」

その日から、教室の空気が少し変わりました。

「先生、これわからん」
そんな言葉が、自然に出てくるようになりました。

間違えても大丈夫。分からなくても大丈夫。
そんな安心感が、教室の中に生まれていきました。

完璧な先生でいようとするほど、距離はできるのかもしれません。
でも、間違えたら「ごめん」と言える。困ったら「どうしよう」と一緒に考える。

そんな関係の方が、子どもは心を開いてくれます。

まとめ

教師は完璧である必要はありません。

明日、もし間違えたときは、無理に隠さなくて大丈夫です。
「先生も間違える」と伝えることが、子どもにとっての安心につながります。

20年経っても、この考えは変わりません。
完璧でなくていい。目の前の子に向き合うこと。

それが、関係をつくるいちばんの近道だと思っています。

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